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第十六回文学フリマ反省

第十六回文学フリマ報告書(内々用)

1.作品について

2.宣伝について

3.中長期計画

<作品について>

・デザイン

まずは作品のパッケージ、レイアウト・表紙などについて。お客さんが「見やすい」「きれい」と口にしていただくことが度々あった。また、見本誌コーナーにおいては、同じ判の文庫本が三冊並んでいて、インパクトがあった。今回三冊を並べておいたが、今までと違い、「読み比べ」をしていただけることが多かった印象(実際に売り上げが、全体タイトル10前後)。タイトルが、ナンバリングされていないからと、デザインの出来に上下を感じさせないためと感じた。いま考えてみれば、内容と装丁に温度差が少ないことも、良い点として挙げられると思う。また、売場は隙間なく横一列に並ばされるわけだが、アイコンである「はしどりちゃん」があることで、ブース番号を掲げる必要なく、目印をつくりやすかった。

・内容

個人的に、後悔ばかりだった。ファンタジー世界を題材に取り上げることがこんなに困難だとは思わなかった。世界観の解説に苦慮し、読み物として、描写の魅力を損なう結果になった。納得のいくまで、かく時間も設けられなかった。その悪影響として、予定していた続き物の執筆に間に合わず、書きためのショートを収録するという悪の所行。デザイン担当へのデータ送付から入校まで三時間という死刑宣告。設定づくり、時間配分、課題を持ち帰りました。また、今回は寄稿いただいた作品がBL(性描写あり)で、いままで収録してきた作品群と毛並みが違った。ターゲットが異なる。それがいいか悪いのかは分からない。少なくとも、警告文の掲載や口頭でのお断りなど、配慮が必要なのは間違いない(18禁表記が間に合わなかった。販売者の義務だと思うのに)。そして、可能性を大きく広げたい弱小サークル「はしっこ文庫」としては、無償の協力者の温かい想いを生かしてナンボである。これも、余裕のあるタイムスケジュールという結論につながってしまうが、予想を裏切るどんな協力も、プラスとして取り込んでいく懐の広さと、アイディアの生まれるリラックスな土壌を養っていきたい。そして早速、寄稿者様を通じて、新たな読者様からのメッセージをいただくという神の奇跡も起こりました。部長様、本当に感謝いたします。ろくに宣伝も、装飾もできず、面目ありませんでした。

他サークルの取り組みについて、目を引いたいくつかを記録します。ライターを募集するサークルさんがいました。あとは、多数の著書作を一冊にまとめる絶対移動中さま。なんと賞を設けていました(「伊藤なむあひさん、おめでとうございます!! めちゃくちゃ凄いじゃないですか」)。本について、文庫サイズが増えた印象で、同時に価格の低いものも増えた印象でした(気のせいかもしれませんが)。はやく納得のいく作品が生み出せる実力を身につけたいです。あと深水菜央さまという方が書かれた「le livre de cuisine」。これ凄いです。可愛い妖精(?)さんが描かれたレシピ本なんですが、作り方がファンタジーなんです。「今日は天気がいいのでスケッチに行きたいと思う」とか。ハンパない! 柔らかで綺麗なイラストを生かしきった企画かと。あとは深森花苑さんの「手紙の実験」。いろんな人の書いた手紙、を創作して売り出していたんですね。読んでみると何とも不思議な心地でした。設定用紙がおまけでついてくるというこだわりようでした。個人から個人への手紙。買ってくださった読者さんに向けて、添えてみたいなと思いました。あとは、わいわいがやがやさんの「あかり」。ぶっとんでるな、って思いました。即興で書いたのでしょうか。こういう勢いがある作品って、心に気持ちがいいです。たぶんカラー印刷してホッチキスどめだから、そう負担もない。つぶしのきく作品だな、と思いました。ナカハシヨシユキさんの「ある夜の初級魔術師」も似た衝撃。こちらは白黒ですが、むしろそれが世界観にあっている。使う魔法はただ一つ。広げすぎず、深める潔い世界観が、気持ちよかったなあ。あとは菓子金庫さんの「風妖精」。人差し指くらいの冊子。これは紙を裁断してホッチキスでとめたのかな。表紙つき。ううん。こんな小さいものに、物語がつまっているとは。みなさんの工夫がすごいです。

<宣伝について>

デザイン担当のつくったボックスは、予想以上にお客さんの視線をキャッチしていました。通り過ぎてから、振り返って見たり。質問されたりもしました。○。事前告知はまるでできなかったけれど、それよりも先に納得いく作品づくりかな。チラシは、凝っているものが多かった。光沢印刷。冊子。カタログ。お金かかってました。写真いりだったりとか。甘かった。せっかくいいデザインもらったから、ポストカードにして裏面に内容紹介とか作ればよかった。。。反省。

当日に各作品の説明ポップを作ったんだけど、それはよかった。各本を比べてもらえましたね。たしかに読まれてました。

<中長期計画>

そろそろ、vol.1とvol.2が売り切れます。そうなると続き物が困るんだけど、再出版するほどのクオリティとも思えないから、ということで、相方から自作を提案されました。たしかに、おまけとして渡せればいいのかな、と。はしっこ文庫のプロセス的に、なるべく独立した企画ものの短編を作っていけばいいのかな、と。連載ものも、一遍はいれたいけれど。賞応募のために。さいきん、大正時代の童話・絵本を見て、その絵や文章の豊かさに驚いたため、ああいうのも書きたい今日このごろです。

とりあえず、当日の夜に打った反省をアップします。(T.K)


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